何も起こりませんように

平成16年8月11日(水)
盆が近づくとやや人が減ったように感じるのは気のせいだろうか。今日は休み前にしては少ないように感じた。いつも休み前になると、子宮外妊娠を疑ったり、休みの間に症状の急変の可能性が少しでもあって心配な人がいるのだ。だからその可能性のある人は、普段なら病院に紹介せずに経過をみるような場合でも、わけを話して念のために紹介しておくことがある。
ほとんどは大丈夫なのだが、時には紹介しておいて良かったと思うことがある。たいがいが妊娠関連であるが、予測してないのに起こる時が問題である。携帯電話を常に手元に置いているが、遠くに出かけている場合は話を聞いても駆けつけることができない。治療が必要と思われる場合は、信頼できる病院に連絡して、わけを話して診察をおねがいするのだが、たいてい時間外だし患者さんにとってその病院ははじめてのケースが多いので紹介先のドクターに悪いと思うのである。
もし自分が逆の立場だったらイヤだろうと思うからだ。自分の病院の患者だけでも手一杯だろうに、よそにかかっている患者のめんどうを、それも主治医が休みでどこかに遊びに行っているのを頼まれるわけだからである。それを思うと、受けてくれるドクターにはいつも感謝している。
今年は何もおこりませんように。