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人工妊娠中絶術と胼胝(たこ)

令和2年4月2日
人工妊娠中絶術を行う方法に、従来からの鉗子と鈍匙による方法と吸引による方法がある。前者は熟練者にとっては安全で確実な方法であり、後者は比較的やりやすく血液を吸引するのできれいにできる。自分は40年近く前から前者の方法で行っているが、短時間で確実にできるので愛用している。麻酔は短時間で確実に効いて早く覚めるようにしているが、術後は3時間程度休んでから帰宅してもらう。昼から食事もとれるし翌日から仕事もできるようになる。
産婦人科医の基本はお産を安全・確実にできるように修練することと、人工妊娠中絶術を確実に行うことだと大学医局に入った時に教わった。子宮筋腫、子宮癌、卵巣腫瘍、子宮外妊娠などの手術や不妊治療がきちんとできるようになることも必須であるけれど、基本は妊娠にかかわることである。勤務医の時は主にお産に携わっていたが、開業してからは人工妊娠中絶術を行っている。鉗子を使うので、鉗子をつかむ親指と薬指指にいつの間にか胼胝(たこ)ができてしまった。妊娠はうれしいことで女性は産みたいのはあたりまえだけれど、一方でどうしても産めないこともある。その狭間で悩む人にとってはつらいけれど仕方ないことだと思う。右手にできた胼胝(たこ)にはそういう思いが詰まっている。

桜のない夜桜花見

令和2年3月27日
武漢コロナウイルスの報道が連日行われていて、この世の終わりのような雰囲気であるが、広島県を始め中国地方のウイルス感染数はほとんど増えていない。鳥取県、島根県はゼロである。
全国で桜の開花前言がされるようになったが、今週の木曜日から日曜日にかけて雨とのことで、今しかないと思い水曜日の夜、近くの公園で夜桜花見をすることにした。たまたま次女が孫3人を連れて帰っていたので、鮨などを用意して出かけた。少し肌寒かったがいつもの公園で敷物を敷いてビール、冷酒、子供はお茶、美味しくいただいたが肝心の桜は2分咲きくらいかほとんど花見とは言えない状態だった。比治山下の公園は自宅から近く桜もきれいで、そのわりに人が少なく穴場なので、毎年花見と称して酒を飲むのだが、今年は早すぎたのかもしれない。街灯が一つ切れていたので少し暗かったのは残念だったが、今年も花見ができたのはありがたいことだった。

照明器具の一新

令和2年3月21日
クリニックの照明を蛍光灯からLEDに替えた(ごく一部を除いて)。全部でほぼ40台の照明装置の取り換え工事には1日かかったが、院内は前より格段に明るくなった。待合室は明るくなり過ぎと感じるくらいでLEDはさすがである。
23年前に開業した当初は蛍光灯しかなく、当然寿命が来れば点かなくなる。照明器具1台に蛍光灯は2~3本ついているので合計すれば100本以上になる。これを取り替えるのが大変だった。脚立に登り天井の照明器具の覆いを外し、長い直管を付け替えるのは結構難しく正直、イヤだったが自分でやるしかない。今まで何回取り替えたことだろう。スタッフの「先生、どこそこの蛍光灯が切れています」という言葉を聞くのは本当にストレスだった。最近、蛍光灯を取り替えた時、器具も劣化していたのだろうかバネの具合が悪く、時間と労力がかかり大変だった。今回、LEDに替えたのはこれが原因である。もう脚立に登って無理な姿勢で蛍光灯を取り替えなくてもすむのは実にありがたいことである。

なくなった店

令和2年3月13日
開業して20年以上袋町周辺で昼食を食べていると、気にいっていたけれどなくなった店も多い。まずそごう10階にあった「伊勢定」、東京にあるうなぎの名店であるが広島から撤退してしまった。ここのうなぎは焼きかげんもたれの味も絶妙で、毎月1回は行っていたが突然なくなった。国際ホテル東側にあった「千成」、小料理屋で主人は大正生まれで高齢のため店を閉めたが、ここのうな重は値段も手ごろでたれが好みだったので、毎週通っていた。クリニックすぐそばにあった「れんが亭」、とんかつの店で気にいって通っていたが、ある時から「菊屋」に行くようになって足が遠のいた頃閉店した。理由はわからない。旧広テレビル近くにあった「五津味」、ここのステーキ丼はちょうどよい焼き加減なので通っていたが健康上の理由(?)で閉店した。備長炭串焼きの店「小太郎」、この店のシソ巻き定食は実に旨いので、亭主のキャラと相まって20年間ほぼ毎週通っていたが、残念ながら昨年12月末で閉店した。
流川周辺では和食の「栄助」、いつ行っても満足できる料理屋であったが平成23年3月に閉店した。もっと通っておけばよかったと後悔。洋ラウンジ風の店「マンハッタン」、医会の会合などでよく行っていたが、リーゾナブルで使い勝手がいいので個人的にもよく行っていた。ここも突然無くなった。ふぐ料理の「かねまさ本館」、新天地駐輪場の南側にあり、あの名店「かねまさ別館」の親戚筋(こちらが本家?)の経営らしく、別館と違って養殖のふぐなので値段もリーゾナブルでよく行っていた。ここは「キヨ・マサ」と店名をかえて高級料理店になった。他にもあるがここに書いた店はどれも記憶に残る自分にとっての名店であった。

新型コロナウイルス

令和2年3月7日
新型コロナウイルスの蔓延が止まらない。広島県でもついに感染者が確認された。世界中の国がパンデミックになるのを防ぐ対策を講じているが、そばにいるだけで感染するウイルスを防ぐことは難しいだろう。社会生活をしていれば、電車やバスに乗ることは必要だし、買い物にも行かなければならない。会合は必ずあるし自粛するにも限度があるだろう。かつてスペイン風邪が全世界に蔓延して多数の死者を出したが、今回の場合はそうなることはないし、ワクチンも作られるだろう。インフルエンザは毎年流行して亡くなる人も必ずいるけれど、それほど騒がなくなっている。新型コロナウイルスもそうなっていくことと思われる。
生物はウイルスと共に生きてきた。ウイルスを取り入れることによって環境に適応してきた。適応できない個体・種族は滅び、生き残ったものが今存在しているわけである。かつては恐竜が君臨していたが現代ではヒトが環境に適応して全世界にはびこり、君臨している。ヒトは道具を作り環境を自分たちに合うように作り変え、快適に生きられるようにした。その歴史から考えれば、新型コロナウイルスはヒトにとって猫パンチにすぎない。

久しぶりの京都

令和2年2月28日
前から予定していたので連休に久しぶりに京都へ行った。いつもなら人があふれかえっているのに、20年以上前の京都のように普通に動くことができた。新型コロナウイルスのため中国・韓国からの旅行者がいないうえに国内旅行者も少ないからだろうか、どこも空いていてゆったり観光することができた。
市バス・地下鉄・嵐山鉄道などすべて座れたし、食事する店や居酒屋などの予約もすんなりできて、こうでなければと思った次第である。二条城もゆっくり見られたし渡月橋を渡って天龍寺の拝観から竹林を抜ける散策も楽しめた。いつもなら渡月橋の前の横断歩道を渡ることさえ人が多すぎて時間がかかるというので、竹林の小路散策などもう二度とできないと思っていた。前回行って気にいった先斗町の「酒亭ばんから」は団体が入っていて残念ながら予約できなかったが、食べログでほぼ同じ点数の「味どころしん」で旨い肴に舌鼓を打った。
新幹線の往復切符についている京都駅近くの「水族館」「鉄道博物館」も行くことができたし、「辻留」の弁当は帰宅して美味しくいただけたし、久しぶりの快適な京都旅だった。