月別記事一覧 2016年9月

ポドフィリンとHPV

平成28年9月30日(金)
コンジローマと呼ばれる小さなイボが男女の性器とその周辺にできることがあるが、これはHPV(ヒトパピローマウイルス)によるもので、性交など接触で感染する。放置しておくと数も範囲も広がってくることが多い。ヨーロッパなど諸外国ではポドフィリンという植物の根から抽出した溶液をこのイボに塗ることで治療してきた。諸外国ではすでに一般薬として薬局で売られているので手軽に使えるようになっている。
ところが我が国では毒性が強いという理由で、一般薬としては使用できないことになっている。現在我が国で行われているのは、イボを焼く・切り取る・硝酸銀棒(かつて)→イミキモド塗布(現在)であるが、ウイルスの感染が原因であるために再発が多い。焼く・切るという外科的処置よりも塗り薬で治るならそれが一番いいだろう。イミキモドクリームはやっと我が国でも承認された塗布薬であるが、やはりポドフィリンの方がキレが良いという印象である。
子宮頸がんの原因とされているウイルスは、コンジローマのウイルスの仲間であり子宮頚部に感染したためなので、ポドフィリンを塗布することで治療する試みがいくつかの大学で過去に行われた。一定の成果は見られたようだが、治療法として定着するほどではなかった。それでも治るのなら手術よりはるかに負担が少ない方法だろう。私自身はハイリスクHPVに限定して試みたらどうかと思っている。

「トーテム」大阪公演

平成28年9月23日(金)
久しぶりの自由に動ける連休を利用してシルク・ド・ソレイユの大阪公演を見に行った。人間の優れた運動能力を駆使したこのサーカス集団は、そのすばらしいパフォーマンスで世界中にファンが多い。1992年に日本で初めて「ファシナシオン」と銘打った公演が行われたが、広島でたまたま行われたのを偶然見に行ってすっかりファンになってしまった。以後何年かおきに日本で公演が行われるようになったが、東京・大阪・名古屋・福岡が中心で、広島にはこの時以来一度も来ていない。だから大阪か福岡で公演があるときはいつも見に行くようにしている。今回のテーマは「不可能を可能にする人類の進化」でこのサーカス集団が見せるアクロバットにはいつもながら感嘆の言葉しかない。
真田丸の特別展が大阪市立博物館で開かれているので、はじめての大阪城散策の流れで行ってみたがさすがに大河ドラマ人気で人が多かった。夕食は三ツ星レストラン日本料理「太庵」、翌日の昼はスマホで検索して「うな次郎」でリーゾナブルなうなぎ、夜は広島駅ビルの「千代乃春」でおでん、気持ちのいい骨休めになった。

女性は長寿

平成28年9月16日(金)
政府の発表によれば2015年の平均寿命は、男性80.79歳、女性87.05歳で我が国は長寿大国になっているが、いつものように女性の方が男性より6歳長生きである。広島県では9月1日現在で100歳以上の高齢者は1946人(男性250人・女性1696人)で圧倒的に女性が多い。戦前(昭和20年より前)の平均寿命は男性が42歳で女性が44歳でこれが何十年も続いていたことを考えると、驚異的な寿命の延びである。かつては還暦は当時の平均寿命からいえば珍しいことで、皆で祝うべきめでたいことであった。さらに古希の70歳は文字どおり「古来稀なり」だったのが、今では多くの人が通過するのが当たり前になってしまった。
男女の平均寿命が2歳しか違わなかった時代からは、今のように男女の寿命が延びることと、女性が男性より6歳も長生きするようになることをだれが予想しただろうか。平和で衣食住が足りていれば女性の方が長生きするようにDNAで決まっているのだろうが、女性は生物として男性より強いのである。それにしてもこんなに長寿の人が増えてくると今までのように祝100歳の銀杯が贈れなくなったので、政府は予算の関係で銀メッキの杯にするそうである。

優勝前夜

平成28年9月9日(金)
昨夜は久しぶりに魚の美味しい店「とみ助」で一杯飲んだが、流川界隈はいつもに増してにぎわっており、スポーツバーにはカープの赤いユニフォームを着た若者が店外まであふれていた。カープが勝って巨人が負ければ25年ぶりのリーグ優勝が決まるのでテレビカメラもその様子を撮影していて、優勝の瞬間を待っていた。残念ながらカープは勝ったけれど巨人も勝ったので優勝は今日以降に持ち越しになった。
いつも思うのだが優勝してもクライマックスシリーズなる視聴率稼ぎの戦いがあり、リーグ1位から3位までのチームが何回か試合をしてその勝者が日本シリーズに出場し日本一が決まる。いつからこんなつまらないことを始めたのだろうか。リーグ優勝するためにはリーグ内で125試合、他リーグと18試合、合計143試合をして初めて1位が決まるのである。数試合行うだけのクライマックスで1位がひっくり返されるとしたら、1年間の戦いは意味がなくなる。クライマックスだけはやめてもらいたいものである。

最近の昼食事情

平成27年9月2日(金)
開業して以来昼は外食をすることにして、幸い近くにはいろんな店があるのでいつの間にか行きつけの店ができ毎日ローテートしていた。とんかつ、ラーメン、うどん、鮨、天ぷら、カレー、串焼きなどその日の気分により適当にまわっていた。20年近く快適に過ごしていたのだが数年前からアルコールによる胃痛が起きるようになり、アルコールを控えざるを得なくなった。食事と一緒に飲むのは問題ないのだが、そのあとダラダラと飲むのは良くないようである。この2か月はアルコールを控えて、昼は行きつけの店へのローテートを止め、もっぱら「讃岐屋」のうどんで胃を休めていたが、この頃やっと胃の不快感もなくなったのでぼちぼちローテートを再開しようと思っている。でも年齢と共に基礎代謝も落ちるのでそれなりに控えるつもりである。こんなことを気にするようになろうとは数年前までは想像したこともなかったが、これが歳を重ねるということなのだろう。