「月経不順と不妊治療」

平成30年1月19日(金)
徳島大学医学部産婦人科准教授、松崎利也氏による表題の講演があった。内容は今までに分かっていることの系統だった説明と今後の展望で、淡々としたわかりやすい講演であった。講演自体は普通に終わったのだが、質疑応答でフロアからの質問に対しての答えが氏の広くて深い知識を感じさせられ、さすがと思ったことである。
講演会にはできるだけ出席するようにしているがそれほど目新しいことはあるはずもなく、ほとんどが知っていることのおさらいになるけれど、それぞれの演者はさすがに何か一つは聞いてよかったと思わせるものを持っている。ピルに関しては自分がいつも言っているのと同じことを感想のように話しておられた。つまり、一層性のピルは好きなように連続して内服してもいいし、好きな時に一週間休んで生理をおこさせても問題ないと。また、排卵誘発剤のクロミッドは思いのほかいい薬であるとも。こういった本音の部分が聞けるのも講演会のよい点である。今回は小さい集まりだったが、学会などではなかなかこういった本音は聞けないことが多い。どうしても紋切り型になってしまうからである。小さな集まりもいいものである。